百貨店にファストカジュアルの代表格のユニクロ、フォーエバー21が参入しました。ユニクロは、新宿高島屋の12階。フォーエバー21は、松坂屋銀座店の1-5階です。店舗の位置から言えば、新宿高島屋は「シャワー効果」、松坂屋銀座店は「噴水効果」が期待できるところでしょうか。
シャワー効果は、目玉店舗を入り口から一番遠くもしくは最上階に位置させ、その行き帰りの行動の中で他店舗での購買を誘発する事が目的です。
一方で、噴水効果は、入り口近くに目玉店舗を配置し、興味を持った顧客を引き寄せ、さらに店舗奥まで誘導する事が目的です。
正直これらのファストカジュアルは、顧客層の観点から言えば、ほぼ正反対です。つまり、これらのファストカジュアル(ユニクロはともかく少なくともフォーエバー21)は、若い世代がターゲットとなっていると言えます。しかし、百貨店の商品政策は主力購買層の中高年層です。こうした店舗構えの場合、シャワー効果や噴水効果による、相乗効果を期待する事は難しくなります。
百貨店の店舗戦略としてはあまりにも中途半端です。ターゲットが不明確です。ターゲットは絞り込んだ方が良いと思います。つまり:
- これまで同様、主力購買顧客の中高年層に絞り込む
- 将来の主力顧客となりうる若者層を積極的に取り込んで行く
のいずれかでしょう。
低迷する百貨店業界を考えてみれば、若者層にもターゲットを拡大したいところでしょう。しかし、店舗の組合わせによる相乗効果が見えてないだけでなく、百貨店側の店舗戦略に関する想いも見えてきません。こうした中途半端なアクションは、百貨店のブランド力を弱らせてしまいます。

最近のこうした動きは、百貨店が自分で自分のブランドを切り崩しているようなもんですよね。
そうですねー。かなり短期的な視点が強いような気がします。売上/利益追従主義ともいえますかね。